国土資源省は7月10日、中国における2016年のシェールガス生産量が過去最高の79億立方メートルを記録したと発表した。前年比で76%強の増加となった。中国は昨年、シェールガス開発に約88億元(13億ドル)を投資したという。
他方、7月25日付の『ロイター通信』によると、中国石油化工(シノペック)の張海潮副社長が、2017年の中国の原油輸入量は4億トンを上回るとの見通しを示したという。原油価格が低迷したことに加え、国内の原油生産が減少したことで輸入が増えるためとした。2018年は輸入量の増加率が2けた台の伸びを示すと付け加えたという。ちなみに、中国における2017年1月~6月の原油輸入量は、前年同期比約14%増の2億1,200万トン(日量ベースで855万バレル)だった。
また、中国国家発展改革委員会(NDRC)と国家能源局(NEB)は7月下旬、石油・天然ガスパイプラインの拡張・近代化計画を発表。それによると、送ガス管の総延長を2020年までに現在の11万2,000キロメートルから16万9,000キロメートルに伸ばす。また、2025年には24万キロメートルに拡張する見通しという。
ところで、エネルギー政策のシンクタンクである中国エレクトリックパワー・プラニング・アンド・エンジニアリング・インスティテュート(EPPEI)は、工業分野における電力供給量が大幅に増加し、2019年には電力消費量が6兆6,500万から6兆9,300万キロワット時(kWh)になると予測している。今後3年間で新設の水力、原子力発電プラントが稼働する見通しで、少なくとも3年間は電力供給量が十分に足りるとの分析結果を明らかにした。
このほか、シノガス&エナジーホールディングスが7月24日、山西国化能源とSanjiaobei鉱区の生産分与契約(PSC)に基づく天然ガスの売買契約を締結したと発表。契約の有効期間は2017年末までで、販売価格は1,000立方フィートあたり約6.4ドルとしている。