英油田サービス大手のウッド・グループが、積極的なビジネスを展開している。このほど、英エンジニアリング大手のアメック・フォスター・ウィーラーに買収提案をしたことが判明したほか、イスラエル沖合のリバイアサン天然ガス田の基本設計(FEED)を7カ月かけて終え、詳細設計に着手することが分かった。

ウッド・グループは3月13日、アメック・フォスター・ウィーラーに買収提案をしたと発表した。買収額は22億ポンド(発表時のレートで約27億ドル)。ウッドはアメック株式を1株あたり5.64ポンドで購入する(アメック株式の10日終値に15.3%を上乗せした)。アメックの株主は1株に対し、ウッドの株式0.75株を譲り受けるとしている。

ウッド・グループはまた、米ノーブル・エナジーがオペレーターとして開発を推進するイスラエル沖合のリバイアサン天然ガス田のプラットフォームのFEEDを7カ月かけて実施し、詳細設計に着手する。計画によると、天然ガスの処理能力は当初、日量12億立方フィート。21億立方フィートまで拡張が可能としている。FEED及び詳細設計にかかる費用は約9,500万ドルと見積られている。

そのほか、ウッド・グループは3月14日、韓国のサムスン重工業が米国メキシコ湾で英BPが進める深海プロジェクト(マッド・ドッグ・フェーズ2)の浮体式設備に関連し、詳細設計と調達役務を受注したと発表した。受注額は8,000万ドル。ウッドは今後、低価格で革新的なソリューションをBPに提供するという。

一方、アメック・フォスター・ウィーラーは3月8日、イタリアのバイオリファイナリー転換プロジェクトで、水素プラント(スチーム改質装置)にかかわる設計・調達・建設(EPC)役務をイタリア炭化水素公社(ENI)から受注したと発表済みだ。受注額は5,000万ユーロという。このほか、アメック・フォスター・ウィーラーは3月10日、ブルネイ・シェル・ペトロリアム(BSP)からブルネイにおける石油・天然ガス開発施設の更新プロジェクトにかかわる概念設計・基本設計・詳細設計・建設・試運転・海洋業務管理・調達役務を受注したと発表。2017年3月から5年契約で、オプションとして2年間の延長が認められている。