米シェール企業31社の2016年第4四半期、通期の決算が出揃った。通期で純利益(黒字)を確保した企業はない一方、4四半期ベースでは、コンチネンタル・リソーシーズ、デボン・エナジーなど5社が黒字転換となった。31社合計では約100億2,900万ドルの当期損失で、第3四半期からは赤字幅は拡大した。31社中17社が純資産を縮小させて、引き続き資産の売却によって2016年決算を乗り切ったことが分かる。一方、売上高は2四半期連続で微増し、原油価格の上昇を映した。焦点の2017年新規投資については、2016年対比で約50%の投資増を見込む。 リム総研では、新規投資額と生産量の散布図に統計的手法である「線形近似」を加え、これに回帰すると仮定し生産量を予想した。31社の原油生産量は2016年第4四半期の日量246万バレルから2017年第4四半期には260万バレルへ、同14万バレル増加を見込む。また、全米のシェール企業では、約2倍の同28万バレルに増加すると分析した。
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