東京電力ホールディングス(HD)は15日、理化学研究所と共同で、水力発電用ダムの運用高度化を目指す共同研究に関する契約を締結したと発表した。東京電力HDは、163カ所に最大出力986万キロワット(kW)に相当する水力発電所を所有している。今回の共同研究では、理研が持つ次世代型気象モデルなどの予測技術を用い、東京電力HDがこれまで蓄積してきた雨量や河川流量などの観測データとダム操作記録などのあらゆるデータの解析を行う。これにより、東京電力HDは、ダム下流域の安全性を確保しながら年間最大1,500万キロワット時(kWh)程度の発電電力量の増加を図り、水力発電所の生産性向上などにつなげる。