テリーザ・メイ英首相は17日、ロンドンの外務省公館(ランカスター・ハウス)で行った演説で、英国が欧州連合(EU)から離脱する基本方針を示した。移民規制を優先し、EUという単一市場からハードブリグジット(強硬離脱)するという選択だ。これに対し、英国の連合王国を構成するスコットランドで、EU離脱反対や英国からの独立志向が再燃するほか、北アイルランドでは自治政府内での対立が表面化するなど、政治的な不安定要因が浮上してきた。エネルギー地政学リスクの高まりも懸念される。

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