原油価格が高値圏で一進一退の動きになっている。10月10日のニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)では、期近の11月限が51.60ドル/バレルの高値を付けた後は、50ドル前後の水準でもみ合う展開になっている。9月末にOPEC(石油輸出国機構)が減産に合意したことやロシアなどのOPEC非加盟の主要産油国が減産に協調姿勢をみせていることが、引き続き買い材料となっている。先物の未決済建玉報告などの内部要因や米国シェールの生産動向から考察すると、WTI原油価格の下値は限定的で2016年末には55~60ドル/バレルを目指すと予想する。

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