ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油は、8月1日に39.82ドル/バレルの底値を付けてから48ドル台まで急反発に転じている。米国シェール企業の決算動向からこの背景を読み解いていく。シェール企業の業績は改善傾向にある。しかし、投資抑制で原油・天然ガスの生産量の減少には歯止めがかかっていなかった。チャプター11(連邦破産法)を申請した企業の油井からも、資産(油井)そのものが売却されても、その購入先でシェール油井からの生産は継続されているはずだが、米国全体の生産量は8月第2週にようやく増勢に転じ始めたのが実情だ。シェール企業の生産が急速に増加するには、少なくとも50ドル/バレル台の原油価格が6カ月から1年続く必要があるのではないか・・・。(写真はイメージ)

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