7月15日から2日間、モンゴルの首都ウランバートルで第11回アジア欧州会議(ASEM)が開催された。主要メディア報道によると、国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所が南シナ海を巡る中国の主張を全面的に否定する裁定を出したことを受け、本件が首脳会合でも主要な議題に取り上げられたが、東南アジア諸国の中には中国との経済関係を重視する国々もあり、結果的に「国際法に従った紛争解決の重要性」とする議長声明の採択に留まった。中国を名指しで非難する言及は控えられ、解決に向けて協調していこうとの姿勢は共有されたものの、南シナ海をめぐる中国の暴走に歯止めをかけられないのが実情だ。今後の動向次第で、エネルギー分野での悪影響も懸念される・・・。(写真は外務省HPから。内閣広報室が提供)

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