財務省が20日に発表した貿易統計速報によると、石炭火力発電用に使用される一般炭の輸入量は861万トンと、前年比44.5%の大幅増加となった。ただ、1~5月の累計では4,409万2,000トンと、同1.4%の小幅減に留まっている。月によって輸入量の大きな変動はあるものの、石炭火力がベースロード電源として位置付けられていることがうかがえる。事実、1~5月期の累計数量の輸入単価はトンあたり7,944円と、前年比で21.7%も下落したが、輸入量そのものは増えていない。この期間中の総電力需要も3,702億キロワット時と前年比3.1%減少している。(イラストはイメージ)