川崎重工業は15日、大林組と共同で、北海道電力から石狩液化天然ガス(LNG)基地向け地上式LNGタンク1基の建設工事を受注したと発表した。2020年に運用を開始する予定。受注額は明らかにしていない。

今回受注したLNGタンクは、容量23万キロリットル(KL)の防液堤外槽一体型のタンクで、地上式LNGタンクとしては世界最大級という。本タンクは、石狩湾新港発電所への燃料ガス供給に寄与する燃料貯蔵設備として設置するもので、北海道電力が石狩LNG基地内に設置する2基目のLNGタンクとなる。石狩湾新港発電所は、北海道電力として初となるLNG火力発電所で、既設火力発電所の経年化に対応するとともに、燃料種の多様化、電源の分散化を図り、将来的な電力の安定供給を確実にすることが期待されている。