産業ガス大手のエア・ウォーターは19日、日本海水小名浜工場(福島県いわき市)の敷地内で、国内最大となる流動床ボイラ式の木質バイオマス発電の建設にかかわる、環境影響評価の検討を開始すると発表した。同社の産業ガス事業は、製造コストの約6割が電力であり、酸素、窒素、アルゴンをはじめとする産業ガスの製造工程で大量の電力を必要とするため、バイオマス発電の導入により、事業用の電源確保につなげる狙いがある。発電方式は、燃料を安定的に供給できるPKS(ヤシ殻)や木質ペレットを利用し、発電出力は約7万5,000キロワット(kW)を見込む。2020年の稼働を目指すとしている。