メキシコ国営のペメックスは3月23日、ミゲル・ヒダルゴ・トゥーラ製油所の重油分解脱硫装置(H-Oil)プラントの改修プロジェクトで国際入札を予定していると発表した。ペメックスは、高水準の技術と競争力のあるコストを基準に落札企業を選定するとの意向を示している。
ペメックスはまた、ルイス・エナジー・メキシコ(LEM)と非在来型天然ガスの開発プロジェクトに合意した。ペメックスが3月26日に発表した。両社は今後、米国と国境を跨ぐイーグル・フォードシェール層のメキシコ領内の天然ガス埋蔵層で、掘削を実施する。ペメックスは、6億1,700万ドルを投資し、2021年までに日量1億1,700万立方フィートの天然ガスを生産する計画だ。LEMは、米ルイス・エナジー(テキサス州)のメキシコ子会社である。
メキシコ政府の炭化水素委員会(CNH)は3月22日、メキシコ湾の浅海域鉱区の探査や生産分与権(PSA)にかかわる入札(ラウンド3.1)を3月27日に開始すると発表した。この入札に参加資格を有する企業(14カ国・36社)は公表済みだ。なお、入札対象は、ブルゴス、タンピコ-ミサントラ-ベラクルスなど各海盆の計35鉱区に及ぶとしている。入札については、ペメックスのトレビノ最高経営責任者(CEO)が3月初旬、近いうちに実施すると予告していた。メキシコでは現在、エネルギー改革の一環として、国内の原油・天然ガス開発・生産活動への外国資本の導入を積極的に進めている。
他方、CNHは3月27日、同日実施された入札ラウンド3.1で、35鉱区のうち、16鉱区が落札されたと発表した。落札企業は、ブルゴス海盆でスペインのレプソル、英プレミア・オイル。タンピコ-ミサントラ-ベラクルス海盆でカプリコン・エナジーやペメックスなどだった。また、他の海盆でイタリア炭化水素公社(ENI)、ロシアのルクオイル、仏トタル、英BP、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルが落札したという。