チリの石油・天然ガス会社のゲオパークは2月26日、インド国営石油ガス会社(ONGC)の子会社のONGCビディッシュと、中南米諸国における上流部門の共同事業に合意したと発表した。両社は今後、上流開発や石油・天然ガス資産の買収などについて検討していく予定だ。(国旗はブラジル)

他方、エクアドルは、カタールとのエネルギー分野での協力関係を強化していくようだ。2月27日付のサイト『ガルフ・タイムズ』などによると、エクアドルは、製油所プロジェクトでカタールからの支援を期待しているという。エクアドルの懸案の一つである製油所(精製能力は日量32万5,000バレル)の増設で、投資額は100億ドルとされる。実現すれば、南米大陸で最大規模の投資プロジェクトとなる見通しだ。エクアドルには現在、3つの製油所があり、総精製能力は日量17万バレルだ。

メキシコ国営石油会社(ペメックス)は2月26日、2017年第4四半期(10~12月)の決算で、前年同期の純利益が米ドル換算で38億ドルだったのに対し、純損失が180億ドル、通年で純損失179億ドルになったと発表した。赤字となった要因について、ペメックスは減価償却費と債務返済が増えたためとしている。

2月7日付の『ロイター通信』によると、パナマ運河を通航する液化天然ガス(LNG)の量が2018年9月までに50%増えると、パナマ運河公社(PCA)のトップが語ったという。米国で産出されるLNGに対する海外からの需要が旺盛なためだ。

ところで、ブラジル石油庁(ANP)は2月21日、石油・天然ガス鉱区の公募入札(ラウンド15)の14企業名を公表した。英BP、エクソンモービル、スペインのレプソル、仏トタル、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル、ペトロブラスなどで、対象となるのは陸上・海洋の70鉱区という。入札は3月29日に実施される予定だ。