ノルウェーでは、アケルBPの経営幹部が1月半ば、2018年の投資額が13億ドル、生産量が日量15万5,000~16万バレルになるとの見通しを示した。また、新たに12鉱区を掘削する計画も明らかにした。投資家説明会の席上で発表したという。

他方、ノルウェー石油監督局(NPD)は1月11日、国内で過去4年間にわたり減産が続いていた原油・天然ガス生産量が2018年に上昇に転じ、22年には原油換算で日量440万バレルに達するとの予想を示した。04年の400万バレルに匹敵し、過去最高となる見通しだ。また、22年は投資額が原油と天然ガスで半々になるとしている。

このほか、ノルウェーのNPDは1月16日、同国の大陸棚鉱区の2017年の生産権にかかわる公募で、スタットオイル、アケルBP、仏トタル、米コノコフィリップスなど34社が、過去最多となる75鉱区を落札したと発表した。ちなみに、16年の公募では、56鉱区に対し33社が落札した。

トタルは1月15日、ブラジル国営ペトロブラスからサントス海盆のプレソルトに位置するLapa油田とIara油田群の一部権益を取得する手続きを完了したと発表した。Lapa油田の鉱区では2016年12月から生産活動を開始しているが、Iara油田群の鉱区は2018年から生産を開始する予定という。

英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルは1月15日、英国領北海のシェトランド諸島の北東150マイル、水深165メートルに位置するペンギン油田・天然ガス田開発(生産量は原油換算で日量4万5,000バレル)にかかわる最終投資決定(FID)を下したと発表した。ノルウェーのセヴァン・マリーンASAが新造する、浮体式の海洋原油・ガス生産・貯蔵・積出設備(FPSO)を導入する予定。ペンギン油田・天然ガスガス田は1974年に発見され、2002年から開発事業を本格化している。

ところで、イスラエルのエネルギー省は1月半ば、ギリシャのエネルギー開発企業であるエネルギアン・オイル&ガスが、イスラエル沖合のカリッシュ、タニン天然ガス田の5鉱区の探査権益を落札したと発表した。探査期間は3年間という。