コロンビア石油協会(ACP)は2017年12月半ば、国内石油会社の18年の石油開発・生産活動への投資総額が45億~49億ドルになるとの見通しを発表した。17年比で30~45%増になるという。投資総額のうち、35億~38億ドルを生産プロジェクトに充当する予定で、前年比で50~60%増となる。また、18年のコロンビア国内における原油生産量は日量86万~88万バレルを計画している。(国旗はコロンビア)

他方、コロンビア国営石油会社のエコペトロールは2017年12月、カナダのパレックス・リソーシズとデマレス鉱区コヨーテ-1井(サンタンデール県)の共同探査で、軽質原油の埋蔵を発見したと発表した。

ロシア国営ロスネフチのセチン最高経営責任者(CEO)は2017年12月半ば、南米諸国を訪問し、エネルギー関連で商談した。『ロイター通信』などによると、セチン氏はベネズエラでマドゥロ大統領と会談し、カリブ海のパタン・メヒヨネス海洋鉱区の開発で合意した。ロスネフチの現地子会社が今後30年間にわたり、同鉱区の天然ガス生産および販売権を獲得したという。パタン・メヒヨネス鉱区の天然ガス埋蔵量は1,800億立方メートル、生産量は最大で年間65億立方メートルとされる。

このほか、キューバでは、カミロ・シエンフェゴス製油所の精製設備にかかわる改修工事が進んでいる。サイト『acn』などによると、2018年1月に完工、2月半ばの稼働を予定している。同製油所は最近、ベネズエラとの合弁事業を解消し、100%キューバ資本となったようだ。

イタリア炭化水素公社(ENI)は2017年12月半ば、メキシコ湾の南西部に位置する支湾(カンペチェ湾)のエリア1鉱区で試掘した結果、推定埋蔵量を14億バレル(原油換算)から20億バレル(同)に上方修正したと発表した。ENIはこの鉱区での開発計画を炭化水素委員会(CNH)に提出し、19年上半期にも生産開始に漕ぎ付けたい意向を示した。

メキシコではまた、化学会社のメキシケムが、2016年4月に発生した爆発事故で損傷した石油化学プラントを再開せず、閉鎖することを決定したと発表済みだ。