米石油・天然ガス開発会社のペン・バージニアは7月末、米デボン・エナジーがテキサス州で手がけるイーグル・フォードのシェール資産(1万9,600エーカー)を2億500万ドルで取得すると発表した。この買収によって、ペン・バージニアは天然ガス生産量で約30%、日量3,000バレル(原油換算)増加する見込みという。
米エンジニアリング大手のフルーアは8月7日、マレーシア国営ペトロナスから、可塑剤の原料となるイソノナノール施設の設計・調達・建設・管理(EPCM)役務を受注したと発表した。製造能力は年間25万トン、2019年の完工を予定する。
また、米センプラ・エナジーのメキシコ子会社(インフラエストラクトゥーラ・エナジェティカ・ノヴァ)と米バレノ・エナジーの子会社が、メキシコにおける燃料ターミナル事業の長期契約に合意したと発表した。計画によると、ベラクルス州の港、内陸部のプエブラとメキシコシティに貯蔵施設を建設するという。投資額は2億7,500万ドルと見積られている。
一方、米アナダルコ・ペトロリアムは7月末、モザンビーク液化天然ガス(LNG)プロジェクトで、同国政府と最終合意に達したと発表した。今回の合意によって、アナダルコはLNGプラント2系列分(年間計1,200万トン)の最終投資判断(FID)につながるとの見方を示した。
ところで、米エナジー・トランスファー・パートナーズは7月31日、建設中にあるローバー天然ガスパイプラインの権益32.44%を米投資会社のブラックストーンに15億7,000万ドルで売却すると発表した。ローバー送ガス管の全長は700マイル、マーセラスとユーティカのシェール埋蔵層で産出された天然ガス(日量32億5,000万立方フィート)を輸送する。
そのほか、米エネルギー情報局(EIA)は8月8日、天然ガス・レポート(月報)を公表し、今年1月から5月までの間、2、4、5月の各月で天然ガスの輸出量が輸入量を上回ったと報告した。カナダからのパイプライン輸入量が減少する一方、メキシコへのパイプライン輸出量が増加していることが背景にあると分析。米国では、1958年以降、天然ガス輸入量が輸出量を上回る状態が続いていたものの、2000年代半ば以降のシェールガス増産で状況が一変している。