日立造船は24日、100%子会社でゴミ焼却発電プラント、建設事業を営むHitachi Zosen Inova(スイス、HZI)と共同で、米国市場のコンポガス事業に初参入すると発表した。米カリフォルニア州のサン・ルイス・オビスポ郡(SLO)にコンポガスプラントを建設し、建設後は20年間にわたり、廃棄物処理に加え、電力と堆肥を販売する運営事業を実施するという。(写真は完成予想図、日立造船のニュースリリースから引用)

このプラントでは、SLOの食品ゴミなどの処理サービスに加え、処理過程で生成したバイオガスを燃料としたガスエンジンによる発電と、処理後残渣を堆肥として販売することで投資回収を図る計画だ。HZIのコンポガス技術によって年間30,000トンの植物ゴミやSLOの分別収集食品ゴミをメタン発酵させ、バイオガスを発生させる。同時に、バイオガスを使いガスタービンで発電した電力は地元電力会社に売電する。年間620万7,000キロワット(Kw)の発電出力を備え、約600世帯に電力を供給することが可能としている。