英BPは2月28日、2021年までの事業計画を発表した。それによると2014年との比較で石油精製や石油化学の製造部門で25億ドル、販売部門で30億ドルの収益拡大を目指すとしている。一方、上流部門では、2017年に7つのプロジェクト、18年から21年の間に現在開発中の9つのプロジェクトが操業する見通しという。原油の損益分岐水準を1バレル35~40ドルと設定している。
BPはまた、クリーン・エナジー・フューエルズ(CEF)の再生可能天然ガス(バイオメタン)事業の上流部門を買収する。CEFが3月1日、発表した。CEFが開発したバイオメタンは、有機廃棄物から製造され、大型トラックなどの車両に供給されるという。BPは、CEFがすでに稼働しているバイオメタン製造施設に1億5,500万ドルを投資する計画だ。
2月26日付のサイト『オフショア・エナジー・トゥデイ』などによると、南米ペルー沖合の鉱区(ブロックZ-34)の権益にからみ、英バロン・オイルは、ウルグアイのユニオン・オイル・アンド・ガス・グループ(UOGG)への売却手続きが完了したという。UOGGは200万ドルをバロンに支払う見通しだ。
英ケアン・エナジーは3月7日、アフリカのセネガル沖合(SNE-5井)で原油・天然ガスの埋蔵を発見したと発表。生産テストで日量最大4,500バレルの原油産出を確認したという。SNE鉱区では、原油埋蔵量が約1億バレルと見積られている。
ところで、英国を取り巻く大陸棚で原油・天然ガスが増産し、生産コストが低下していることが判明した。3月7日付のサイト『リグゾーン』などによると、原油・天然ガスの生産量は2015年に増産に転じ、16年は前年比5%増の日量173万バレル(原油換算)だったという。18年は180~190万バレル(同)と予測されている。エネルギー政策にかかわる減税や生産コストの低下が増産につながったとされる。生産コストについては、過去2年間で1バレルあたり、29.70ドルから15.30ドルにまで低下したそうだ。