今回は赤道ギニア、リビア、エジプト、南アフリカのエネルギー情報を紹介する。(写真は赤道ギニアの国旗)
◆赤道ギニア共和国(首都:マラボ)
赤道ギニア政府は7月初旬、同国における石油・天然ガス・プロジェクトに関し、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルと覚書(MOU)を締結した。7月6日付のサイト『オイル・ボイス』などが報じた。シェルに買収された英BGグループは2007年、赤道ギニア(EG)LNGの液化天然ガス(LNG)を17年間にわたり全量購入する契約を締結済みだ。
また、米マラソン・オイルは7月14日、赤道ギニア沖合のアルバB3プラットホームで、天然ガスの生産を開始したと発表した。アルバB3での確認埋蔵量は1億3,000万バレル(原油換算)という。
◆リビア(首都:トリポリ)
リビア国営NOCは7月初旬、政治的な理由で2年前から分割されていた同社の組織を再統合することで合意したと発表した。西部にあるトリポリNOCのムスタファ・サナーラ氏が会長に就任する。一方、本社を東部のベンガジに置くとした。カダフィ政権時代、リビアの原油生産量は日量約160万バレルを誇ったが、現在は同約35万バレルまで落ち込んでいる。
◆エジプト・アラブ共和国(首都:カイロ)
クウェート・エナジーがこのほど、エジプト・西デザートのアブ・セナン鉱区アル・ジャーラSE-1X井で原油埋蔵を確認した。7月6日付のサイト『エナジー・エジプト』が伝えた。それによると、この井は、アル・ジャーラ-1井の南東約6キロメートルに位置する。掘削深度は3,361メートルという。この鉱区の主な権益保有者は、クウェート・エナジーの50%、豪ビーチ・エナジーの22%などとなっている。
◆南アフリカ共和国(首都:プレトリア=行政上)
南アの政府系ファンドSFFはこのほど、米シェブロンが南アに保有する下流部門の資産を買収する提案を行ったもようだ。6月30日付の『ロイター通信』が報じた。SFFは、ケープタウン製油所(精製能力は日量11万バレル)や油槽所などの資産の75%を取得する方向で交渉する。シェブロンは今年1月、南アにおける資産売却の方針を表明していた。