国際エネルギー機関(IEA)と、持続可能な発展のためのセメント産業イニシアチブ(CSI)は4月6日、報告書「セメント業界の低炭素移行」を公表した。それによると、技術と政策の組み合わせで、2050年の二酸化炭素(CO2)排出量を、現在の排出量に比べて24%削減することを目指すロードマップを提示した。ちなみに、セメント産業のCO2排出量は、工業部門で2番目とされる。

シンガポール国立大学の研究チームは4月6日、セルロースからバイオブタノールを生産するバクテリア(TG57)を発見したと発表した。TG57は、ブタノールを1.93グラム/リットル生産する能力があるという。

米エネルギー省(DOE)傘下のブルックヘブン国立研究所(BNL、本部:ニューヨーク州)は4月9日、BNLの研究者が植物の油脂生産を阻害するバイオ分子の性質を明らかにしたと発表した。その内容が専門誌に掲載された。研究の中心は、脂肪酸生産の第1段階のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)で、今後、再生可能ケミカルの増産につながることが期待されているという。

米アップルは4月9日、世界43カ国にある店舗や事務所など、自社の全施設の電力をクリーンエネルギーで賄うという目標を達成したと発表した。アップルは世界25カ所で再生可能エネルギー事業を展開している。発電能力は計62万6000キロワット(kW)。さらに15カ所で設備の建設を進めているという。

ところで、3月30日付のサイト『CAFCP』によると、米カリフォルニア州ベンチュラ郡サウザンド・オークスに、同州で33カ所目となる水素ステーションがオープンしたと伝えた。ファーストエレメント・フューエルが開発し、供給水素の33%は再生可能水素という。

このほか、中国の新エネルギー自動車(NEV)メーカーである奇点汽車は4月1日、江蘇省蘇州市のNEV製造拠点に5年間で150億元(約24億ドル)を投資し、研究開発センターを設立すると発表した。自動運転などの開発に注力するという。