ランディン・ペトロリアム(本部:スウェーデンのストックホルム)は4月9日、子会社のランディン・ノルウェーが、バレンツ海南部のアルタ油田の鉱区(PL 609)の水平掘削井で試掘作業を開始したと発表した。アルタ油田は、ノルウェー沖合160キロメートルに位置している。ランディンは現在、安定生産につながるかなどについて調査する方針という。(国旗はノルウェー)

ノルウェーの石油エネルギー省(MPE)のテリエ・ソビクネス大臣は4月5日、独VNGノルゲにノルウェー海フェンジャ(ピルとブルー)鉱区の開発計画を承認したと発表した。当該鉱区は2014年に発見され、可採埋蔵量は天然ガスで34億立方メートル、天然ガス液(NGL)で57万トンという。2021年に生産活動を開始する。VNGノルゲは、独VNGのノルウェー子会社である。

ノルウェーのエネルギー開発会社であるDNOは4月4日、英フェロー・ペトロリアムの株式10%を、1株あたり1.76ドルで買収すると発表した。DNOはまた、イスラエルのドレク・グループからのフェロー株式15.4%の買収も併せて発表した。

スタットオイルは4月5日、ノルウェー領北海のヨハン・スベルドラップ油田のプラットホーム設計・調達・建設(EPC)役務を受注することで、アイベル社と合意したと発表した。同油田の可採埋蔵量は最大で31億バレル(原油換算)とされる。スタットオイルは3月半ば、社名を「エクイノール」に社名変更すると公表済みだ。

このほか、ロシア国営ガスプロムは4月5日、フィンランド政府が「ノルド・ストリーム2」天然ガスパイプラインの、バルト海における排他的経済水域(EEZ)内の約375キロメートル区間での建設工事を承認したと発表した。ドイツはEEZ内の建設をすでに認めているが、スウェーデンとデンマークは未承認という。

ところで、スウェーデンのチャルマース工科大学は3月22日、同大学の研究チームが、北欧州で船舶燃料の硫黄規制に関わる順守率が87%~98%であったと発表した。欧州では、2015年から規制領域(SECA)内で燃料中の硫黄濃度が0.1%以下に規制されている。