ナイジェリア国営石油会社(NNPC)は4月8日、同国内のアジャオクータ-カドゥナ-カノをつなぐAKK天然ガスパイプラインを数週間以内に着工するための準備をしていると発表した。AKKは口径40インチ、全長614キロメートル。2年後の完成を予定している。(国旗はナイジェリア)

4月4日付のサイト『ヴァンガード』などによると、ナイジェリア・ラゴス州の工業団地「トマロ・インダストリアル・パーク」で建設工事が始まったという。ここでモジュール式製油所やタンク基地などがつくられる。ナイジェリア政府は、この工業団地を自由貿易地域(FTZ)に指定。4億5,000万ドル相当の投資を呼び込む計画だ。

一方、ナイジェリア海軍は3月末、リバーズ州で、違法製油所を新たに6カ所発見したと発表した。同海軍はこのうちの1カ所を破壊したという。ちなみに、違法製油所の精製能力は合わせて日量4,000キロリットルとしている。

エチオピアでは、鉱業・石油・天然ガス省が、東部ソマリ州のオガデン盆地の天然ガス生産で、1年目に10億ドルの輸出収益を見込んでいるという。中国のポリーGCLが発見したオガデンでの天然ガス埋蔵量は70~80兆立方フィートとされ、同社は採算性を確認した。ポリーGCLは、ジブチ港で液化天然ガス(LNG)プラントの建設も計画しているようだ。

このほか、チュニジア政府は4月1日、燃料小売り価格を引き上げた。ガソリン価格は1リットルあたり0.05チュニジアドルの引き上げとなり、1.85チュニジアドル(77セント)となった。チュニジア政府が燃料小売り価格を引き上げた背景には、国際通貨基金(IMF)が同国政府に対し、財政赤字の削減に取り組まなければ、新規融資をしないと伝えたことがあるようだ。

ところで、エジプトに契約2船目の原油タンカーが4月初旬に到着した。エジプトとイラクは2018年1月、原油1,200万バレルの輸入契約を締結していたという。イラク石油省によると、6月までに6船のエジプト向け原油輸出が予定されているという。