中国の江蘇省海外合作投資有限公司(JOCIC)とアブダビ港湾開発会社のアブダビ・ポーツは4月19日、中国企業15社が中東最大級の自由貿易圏であるカリファ・ポート・フリートレード・ゾーン(KPFTZ)に進出することに合意したと発表した。投資額は計10億ドルとみられている。2017年に中国企業5社がすでに進出に合意していた。投資対象は、エネルギーから建設、金属、物流と幅広い。

調査会社のウッドマッケンジーは4月17日、中国のシェールガス生産量が2020年までに170億立方メートルに倍増するとの見通しを公表した。中国でシェールガスの埋蔵地で知られる四川盆地で、中国石油化工(SINOPEC)が操業する涪陵地区、中国石油天然気(ペトロチャイナ)が操業する雲南省昭通市などでは、2018~20年に55億ドルが追加投資される予定で、新たに700井を掘削するとしている。

シカゴ・ブリッジ&アイアン(CB&I)は4月18日、中国の連雲港石油化学のエチレンプロジェクトを受注したと発表した。CB&Iは今後、江蘇省のエタンクラッカー2基(生産能力は各125万トン/年)にヒーターなどの設計役務を提供するとしている。プラントは中国初のエタンクラッカーになるという。原料は、米国産シェール由来のエタンを使用する。連雲港石化は、浙江衛星石化の子会社である。

他方、スイスのマーキュリア・グループは4月16日、中国国営化学会社である中国化工集団(ケムチャイナ)と相互出資の拡大に合意したと発表した。マーキュリアは今後、ケムチャイナの精製事業の一部を買収する。その一方、ケムチャイナはマーキュリアの一部株式を保有する予定としている。

このほか、中国電力建設(パワーチャイナ)は4月初旬、パキスタン国営石油会社(PSO)と製油所やパイプラインの建設計画に合意した。4月9日付のサイト『パキスタン・トゥディ』などによると、パワーチャイナは、パキスタンのインターステート・ガス・システムズ(ISGS)と「ノース-サウス・ガス・パイプライン」の建設に合意したという。