ケニアでは6月3日、原油の初出荷を祝う式典が催された。ケニアは、ウガンダに続き、東アフリカで2番目の産油国となった。ケニアの最北西に位置するトゥルカナ・カウンティで原油を積載したローリーが、モンバサにあるケニア・ペトロリアム製油所に向かったという。日量ベースで2,000バレルが輸送される計画だ。
アルジェリア政府は6月7日、2019年の1月から2月までに、エネルギー法を改正する意向であることを明らかにした。同国ではこれまで、海外からの開発・投資を促す上で、現行法を改正する必要があるとの指摘が出ていた。
バミューダ諸島を本拠地とする、ゴーラーLNGパートナーズは6月初旬、カメルーン沖合で展開する浮体式の液化天然ガス(LNG)施設であるFLNGが商業生産に入ったと発表した。16日間にわたる試運転の結果、日量7,500立方メートルのLNG生産を確認した。このFLNGは、LNGタンカーを改造したもので、貯蔵能力が12万5,000立方メートルという。
ナイジェリアとモロッコ両政府はこのほど、両国をつなぐ天然ガスパイプライン(全長5,660キロメートル)の建設を含む3件の契約に調印した。モロッコ国王が2016年12月、ナイジェリアを訪問し、パイプライン建設の事業化調査(FS)実施で合意していた。
このほか、英サウンド・エナジーは6月8日、モロッコでの天然ガス商業生産に向け、当地でパイプラインなどを建設すると発表した。建設費用は1億8,400万ドルとされる。サウンド・エナジーは、モロッコ東部のテンドララ鉱区で天然ガスの埋蔵を確認済みだ。
他方、南スーダンとスーダン両政府は6月7日、南スーダンのユニティ州、スーダンのヘグレグ油田を反政府勢力の攻撃から共同防衛するための軍事組織を設立することに合意したと発表した。
ところで、エジプト石油省は6月初旬、国営MIDOR製油所の拡張工事に関連し、テクニップFMCのイタリア子会社と契約した。発表によると、この拡張工事で、精製能力を現行の日量11万5,000バレルから同17万5,000バレルに引き上げる計画としている。投資総額は22億ドルと見込まれている。
(国旗はナイジェリア)