ロシア国営ガスプロムは5月25日、同社の傘下にあるのシナラ・グループとSTMトレーディングハウスが、シナラ-トランスポート・マシーンズなどから液化天然ガス(LNG)を燃料に使用する構内作業用の機関車(24両)を購入することに合意したと発表した。STMは今後、2019~24年にかけて、1,200馬力までの機関車10両、2,000馬力までの機関車14両を納入するとしている。
欧州連合(EU)の関係者は5月24日、ガスプロムが欧州東部への天然ガス供給を独占しているとして、今後3年以内に価格の適正化をガスプロムに求めることに合意したと発表した。これが反故にされた場合、EUはガスプロムに対し、制裁金を科すことができるという。
他方、ロシアのソヴコムフロト(SCFグループ)は5月25日、ロシア国営ロスネフチの液化天然ガス(LNG)燃料アフラマックス級(載貨重量が8万から12万トン)タンカー建造に関連し、技術分野で支援することに合意したと発表した。極地氷海(1Aアイスクラス)仕様のタンカーで、ロシア東方の沿海州にあるズヴェズダ造船所で建造される見通しとしている。
ウクライナ国営ネフトガスは6月5日、オランダの裁判所がガスプロムのオランダ子会社の資産を差し押さえたと発表した。ウクライナに対する天然ガス供給停止に関連し、国際仲裁裁判所(ストックホルム)が、ガスプロムに対し、ネフトガスへの26億ドル相当の賠償金支払いを命じたが、ガスプロムはこれを拒絶していた。
このほか、ガスプロムは6月5日、オーストリアOMV向け天然ガスの輸出契約に関連し、出荷期限を2028年から2040年まで延期したと発表した。
ガスプロムネフチは5月末、同社とロシア国営ファンド(RDIF)、アラブ首長国連邦(UAE)のムバダーラ石油が共同で合弁会社(JV)を設立したと発表した。JVは、シベリア地方のトムスクやオムスク地域に存在する油田を開発するために設立されたという。2油田の原油埋蔵量は計3億バレルとされる。