トランプ米政権は、連邦ガソリン税とディーゼル税をそれぞれ25セント/ガロン引き上げる意向だ。インフラ整備に充てる財源を確保するためとしている。2月14付のサイト『CNBC』などが報じた。1993年以降、ガソリン税は18.4セント/ガロン、ディーゼルが24.4セント/ガロンで据え置かれている。

米エネルギー情報局(EIA)は2月21日、2022~2027会計年度に、戦略石油備蓄(SPR)から1億バレル分が放出される見通しであると発表した。また、SPR用の原油備蓄量は、2017年初めに6億9,500万バレル(備蓄能力は7億1,350万バレル)に対し、2028年初めに4億1,000万バレルになるとした。

また、EIAの短期エネルギー見通し(STEO)によると、今後2年間に米国のエタンの消費量の伸びが他の石油製品よりも上回るとしている。エタンの消費量は2017年の日量120万バレルに対し、18年は同140万バレル、19年は同160万バレルになると予測。一方、EIAは、エタンの輸出量が17年の日量18万バレルに対し、18年は同29万バレル、19年は31万バレルに増加するとみている。

EIAはまた、STEOの中で、米国のエネルギー由来の二酸化炭素(CO2)排出量が2017年の年間51億4,300万トンから18年は同52億3,700万トンに1.8%増加すると予測した。17年のCO2排出量は2005年に比べて14%減少したが、19年は05年と比べ13%減になるとした。2005~2017年に石炭由来のCO2排出量は39%減、石油由来は11%減、天然ガス由来は24%増となった。

このほか、EIAは2月23日、2017年の液化天然ガス(LNG)輸入量で、中国が50億立方フィート/日で、日本(110億立方フィート/日)に次ぎ、世界第2位のLNG輸入国になったと発表した。中国は、これまで第2位だった韓国と入れ替わった。中国の2017年通年のLNG輸入量は、16年に比べ日量ベースで16億立方フィート増加したという。