コートジボワールやタンザニアでは、液化天然ガス(LNG)関連の案件が動き出している。そのほか、アルジェリアでのソーラー発電プラントにかかわる入札情報など、再生可能エネルギー分野でのニュースも伝わる。(国旗はコートジボワール)

アゼルバイジャンのソカールは4月末、仏トタルが主導するコンソーシアムが、今年半ばまでにコートジボワールの液化天然ガス(LNG)ターミナルの建設を開始すると発表した。建設費用を約1億3,000万~1億4,500万ドルと見込む。LNG生産能力は年間3,600万Btuで、1億Btuまで増強が可能としている。2018年半ばの稼働開始を予定する。コンソーシアムを構成するのは、トタルのほか、ソカール、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル、英ゴーラーLNG、コートジボワール国営石油会社のペトロシなど。

タンザニア政府はこのほど、LNG輸出に関する外資系企業との合意文書案をまとめた。それによると、外資系企業が同国でLNGプラントを建設・運営するのが柱で、投資額は300億ドルを見込むとしている。サイト『オールアフリカ』(4月19日付)などによると、タンザニア石油開発公社(TPDC)は現在、米エクソンモービルや英オフィール・エナジー、ノルウェーのスタットオイル、ロイヤル・ダッチ・シェルと共同で、タンザニア沖合で産出される天然ガスを液化して輸出するプロジェクトを推進している。

アルジェリア国営石油会社のソナトラックと仏トタルは4月10日、両社間で争っていた案件の早期解決で合意したと発表した。両社は2000年代半ば、契約の利益配分条項の変更で折り合いが合わず、トタルがアルジェリア政府に仲裁を求めていた。他方、両社はアルジェリア南西部にあるティミムン天然ガス田の開発事業や、同国ワルグラ県のTFT天然ガス田の共同事業に向け、新たな契約を締結したことを明らかにした。

アルジェリアのエネルギー相は4月初旬、ソーラー発電プラント3基(計4,000メガワット)の建設にかかわる入札を実施すると発表した。建設予定のソーラー発電プラントから国内および近隣諸国に電力を供給する見通しだ。4月9日付のサイト『アルジェリア・プレス・サービス』によると、国営ソナトラックが建設費用(3基分)の半分を賄う計画という。すでに複数のエネルギー関連企業や金融機関などから引き合いがきているとしている。