22日から4回にわたり、アフリカ大陸におけるエネルギー事情を紹介する。1回目は、ルワンダとコンゴ民主共和国がキブ湖の石油開発に乗り出すことに合意したニュースなどを取り上げる。(国旗はルワンダ)
ルワンダとコンゴ民主共和国の各エネルギー担当相が4月半ば、両国の国境地帯に広がるキブ湖で、5年間にわたる石油の共同開発に合意した。両大臣はまた、石油開発にかかわる設備などへの関税免除などでも協力関係を強化することで一致したという。4月24日付のサイト『イースト・アフリカン』などが伝えた。キブ湖は、面積が約2,700平方キロメートル、平均水深は240メートル、貯水量は約500立方キロメートルで、アフリカ大陸で有数の湖として知られる。
英石油開発会社のアフリカン・ペトロリアムは5月3日、セネガルのリュフィスク海洋鉱区(ROP)の権益を今後も継続して保有すると発表した。先にセネガル政府がROPの生産分与契約(PSA)は失効したと表明していたことに反論する格好となった。ちなみに、アフリカン・ペトロリアムはROPのPSA権利の90%を保有しているという。
他方、英BPと米コスモス・エナジーは5月8日、セネガル沖合のカイエ・プロフォンド鉱区(ヤカール-1井)で、天然ガスの埋蔵を発見したと発表した。コスモス・エナジーが、2015年にセネガルとモーリタニア両国にまたがるグレーター・トルチェ地域で試掘した結果、天然ガスの埋蔵を確認した。その際、BPはセネガル川の2鉱区(セントルイス・プロフォンド、カイエ・プロフォンド)の権益30%、セネガル側の沖合鉱区の権益約60%をそれぞれ取得済みだ。
このほか、英石油・天然ガス開発会社のオフィール・エナジーは5月8日、赤道ギニア沖合のフォーチュナ浮体式液化天然ガス(FLNG)プロジェクトに関連し、2017年半ばの最終投資判断(FID)を予定し、中国の銀行から12億ドルの資金調達を終えたことを明らかにした。ただ、銀行名は明らかにしていない。『ロイター通信』などによると、フォーチュナFLNGプロジェクトの総投資額は約20億ドルという。