ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油とシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の米10年国債の未決済建玉の関連性が深まっている。特に、ファンド筋に代表される大口投機玉の「原油買い・債券売り」の建玉が膨らんでいたが、足元では、ポジション整理が進展し、原油価格と長期金利の上昇は一服している。2009年以降の両指標の相関係数は、0.915に達し極めて強い連動性を示している。

それではこの先、両指標の方向性はどうなるのか、「原油価格」、「米国原油在庫」、「長期金利」の関係から分析を試みた。1986年から5年ごとにその相関係数を調べたのが表1だ。結論から言えば、原油在庫がその鍵を握っていると言えそうだ

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