アンゴラLNGプロジェクトが近く、同社の運営・管理する液化天然ガス(LNG)プロジェクト(年産520万トン)から出荷を再開するとの見方が強まっている。事情に詳しい船舶関係者が、リム総研との取材で「プロジェクト船が4月末までにアンゴラ出しのLNGを船積みしそうだ」と明かした。出荷されれば、2014年4月以来、ほぼ2年ぶりとなる。アンゴラLNGでは、液化石油ガス(LPG)の設備で大規模な火災が発生し、その修復に長期間にわたり、稼働が停止された。

アンゴラ積みのLNGは当初、米国への輸出が見込まれていた。ただ、その米国では「シェール革命」によってオイルとともにガスの生産も急増。米国はガスを輸入する必要が消え、アンゴラ積みLNGは他国への販売を余儀なくされている。アンゴラ出しのLNGは当面、長期契約が締結されない限り、スポット市場で売り捌かれるとの見方が一般的だ。