IHIは11日、住友商事から超々臨界圧(以下「USC」)石炭火力発電ボイラ(出力315メガワット×1基)の本体機器供給の業務を受注したと発表した。(地図はIHIのニュースリリースから引用)

本件は,インドネシアの国営電力会社であるPT.PLN (Persero)が、ロンタール石炭火力発電所(ジャカルタ市西方約80キロメートル)内の既設1~3号機の隣接地に4号機を増設するもの。運転開始は2019年を予定する。I

インドネシアでは,急速な経済成長と社会の発展にともない、電力需要が増加している状況に対応するため、2015年から19年の5年間で35ギガワット(GW)の電源を整備する新規電源開発計画プログラムを推進している。

今回受注したUSCボイラは、蒸気を超高温・超高圧化することで発電効率を高め、燃料の使用量と二酸化炭素(CO2)の排出量を抑制することができるという。高効率石炭火力発電技術を用いてUSCボイラを中小型にダウンサイジングすることで、中規模の電力需要と環境負荷低減に同時に応えることが可能となる。