米エネルギー企業の決算報告が出揃った。今回は、そのうちの数社を取り上げる。米コノコフィリップスは2月1日、2017年第4四半期の決算で、純利益が15億8,000万ドルになったと発表した。前年同期は3,500万ドルの純損失を計上したため、今期は黒字に転じた。また、同社はアラスカ州ウエスタン・ノース・スロープでアナダルコが保有する全権益22%を4億ドルで取得することも公表した。

他方、米バレロ・エナジーは2月1日、2017年第4四半期の業績発表で、売上高が前年同期比27.4%増の263億9,000万ドルになったとした。純利益は同52.2%増の9億8,200万ドルだった。

米ダウデュポンは2月1日、2017年第4四半期の決算報告で、売上高が前年同期比13%増の201億ドル、12億ドルの純損失になったと発表した。旧ダウケミカルと旧デュポンの合併による相乗(シナジー)効果によるコスト削減額は33億ドルになったという。

米エクソンモービルは2月2日、2017年第4四半期と通期の業績を発表した。通期の純利益は197億1,000万ドルとなり、14年半ばの原油価格の下落局面以降で最高益を弾き出した。また、同社のウッズ最高経営責任者(CEO)は、今後5年間にわたり、米国内で500億ドルを投資する意向を示した。

米シェブロンは2月2日、2017年第4四半期と通期の業績発表で、第4四半期の純利益が前年同期の4億1,500万ドルから31億1,000万ドルに増加したと報告。通期は16年の純損失(4億9,700万ドル)から92億ドルの純利益に転じたとした。同社は、設備投資やコストの削減、資産売却などが業績改善に寄与したと分析している。

このほか、米アナダルコは2月6日、2017年第4四半期の決算で前年同期の純損失5億1,500万ドルに対し、9億7,600万ドルの純利益となったことを明らかにした。油価上昇やコスト削減が奏功したという。他方、同期の原油・天然ガス販売量は前年同期の日量77万4,000バレル(原油換算)から同63万7,000バレルに減少した。