スリランカ石油資源開発事務局(PRDS)は9月26日、同国における石油・天然ガスの事業計画を発表した。それによると、東部沿岸で「JS5」、「JS6」と呼ばれる鉱区で仏トタルと共同探査を実施するほか、西部沖合ではマンナール海盆の「ブロックM2」鉱区で天然ガスの商業生産に乗り出すとしている。(国旗はスリランカ)

他方、スリランカ政府管轄下の投資委員会は、中国の2企業がスリランカで製油所を建設するプランを提示していることを明らかにした。9月22日付のサイト『ワールド・エナジー・ニュース』などが報じた。中国の招商局港口控股(CMPH)がリース契約するスリランカ南部のハンバントタ港が建設予定地として挙がっている。30億ドルを投資し、精製能力が年間500万トン(日量ベースで10万バレル)規模の製油所を建設する計画という。

バングラデシュでは、液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)関連の情報が伝わっている。『ロイター通信』は9月13日、バングラデシュ国営のペトロバングラが、LNG輸入でカタールのラスガスと合意すると報じた。それによると、ラスガスは2018年から5年間にわたり年間180万トン、その後の10年間に年間250万トンのLNGをペトロバングラに輸出する見通しとした。

一方、ペトロバングラが、インドネシア国営プルタミナからLNGを輸入する方向で調整入りしているとの報道もある。早ければ、2018年にもLNGを約100万トン調達するという。『ロイター通信』は、ベトロバングラの最高幹部が、建設を進める浮体式貯蔵・再ガス化設備(FSRU)が2018年4月に稼働するとの見通しを示した上で、ペトロバングラが複数の企業とLNG輸入で交渉している事実を認めたと報じた。

このほか、バングラデシュの経済特区管理機関(BEZA)は9月半ば、TKグループ傘下のスーパー・ペトロケミカルPvtに対し、LPGターミナルや製油所、発電プラント建設用地の利用を認可した。建設予定地の面積は300エーカーで、同国南東部のチッタゴン管区に位置するとしている。