南アフリカ共和国の競争委員会が、グレンコアによる米シェブロン子会社のシェブロン・サウスアフリカが保有する南アフリカとボツアナの資産買収にかかわる提案を支持したと、『ロイター通信』(8月23日付)などが報じた。買収対象には、シェブロン子会社の株式ほか、ケープタウン製油所(精製能力は日量10万バレル)、ダーバンの潤滑油プラント、サービスステーション(820カ所)などが含まれるという。競争裁判所が、買収是非の最終判断を下すという。

サイト『ミドル・イースト・アフェアーズ』(9月2日付)は、チュニジア産業省が同日から燃料価格を引き上げたと報じた。ガソリン価格は、1リットルあたり1.925チュニジアドルから1.985チュニジアドル(約72セント)に引き上げられた。引き上げ措置は、国際通貨基金(IMF)との協定に基づき、2018年に入り、今回で4回目となる。

ケニア歳入庁は9月1日、同日付で石油製品に対し、16%の付加価値税(VAT)を課税すると発表した。税収を増やすのが狙いだ。ケニア議会はこれまで、2年間の課税延期を議決していたものの、歳入庁は2018年予算に織り込んでいるとの見解を示していた。

ペトロファックは8月29日、アルジェリア国営石油会社のソナトラックから天然ガス開発プロジェクト「ティンハート」の設計・調達・建設(EPC)役務を受注したと発表した。計画では、36井をつなぐパイプライン網(400キロメートル)を建設するという。契約額は6億ドルで、期間は36カ月。

他方、ナイジェリア国営石油会社(NNPC)は8月29日、コンデンセート製油所を2カ所に建設する計画を発表した。建設地は、デルタ州のWestern Forcados地区とAssah North Ohaji South(ANOH)地区で、精製能力は計日量20万バレルを予定。NNPCは今後、事業化調査(FS)の委託先を入札で決めるという。

このほか、ナイジェリアの国家統計局(NBS)は8月末、2018年第2四半期の国内総生産(GDP)が約458億ドルで、前年同期比で1.5%増にとどまったと発表した。増加幅が限定的となったことについて、NBSは原油生産量の減少などを挙げた。

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