米長期金利が上昇している。指標となる10年債利回りは2月2日、2.841%まで上昇した。120カ月の移動平均(2.546%)を上抜くなど、低金利の潮目が変わったとする見方が台頭。これを受けて、ニューヨークダウ株式相場も動揺し、5日には前日比1175.21ドル安の24,345.75ドルまで急落するなど、世界的に進行していたリスクオン相場に警鐘が鳴らされた。もっとも、過去20年の推移をみれば分かる事だが、長期金利の水準は依然として低いままだ。一方、長期金利との連動性が強まっている原油価格は1月26日の66.14ドルをピークに若干下げているに過ぎない。ファンドの大量の買い建玉の解消時期が近づいている可能性が高まっていると見る。原油高を背景にした金利上昇から試練の時を迎えた金融市場を考察した。

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