米MMEXリソーシズが7月末、米テキサス州ペコス郡に製油所の建設用地(126エーカー)を取得したと発表した。MMEXは同州フォート・ストックトン近郊に精製能力で日量1万バレルの製油所をフェーズ1で建設する計画という。

 一方、米フィリップス66のグレッグ・ガーランド最高経営責任者(CEO)81日、2017年第2四半期に重質原油の処理量を6%削減し、中質・軽質原油の処理量をそれぞれ3%ずつ増やすことを明らかにした。ガーランドCEOは、その理由としてカナダ・アルバータ州のオイルサンド(油砂)生産上の問題や中東諸国の原油減産、ベネズエラの政治的な混乱にともなう原油生産へのダメージなどを挙げた。

 他方、カナダのSNC-ラバランは81日、オマーンのサラーラ・メタノール(SMC)から、アンモニアプラントの設計・調達・建設役務(EPC)を進めるよう要請されたと発表した。無水アンモニアの製造能力は日量1,000トン。オマーン南部ドファール特別行政区のサラーラにプラントを建設するという。2006年に設立されたSMCは、オマーン石油会社(OOC)100%子会社である。

 サイト『ハイドロカーボン・プロセッシング』(728日付)によると、スペインのレプソルは、水素化分解プロセスに仏アクセンスの新世代触媒を採用するという。レプソルはパイロット試験の実施後、2つの製油所に導入を決めた。

 ロシアでは、国営ガスプロム・ネフチが、西シベリアのオムスク製油所(日量428,000バレル)でディレードコーカー(DCU)の建設を開始したと発表。DCUを新設することで、ガソリン、ディーゼル、石油コークスの増産につなげる狙いがある。

 このほか、クウェートがベトナムで新設のニソン製油所向けに原油を初出荷した。サイト『KUNA』によると、製油所の試運転が近いうちに開始する予定という。クウェート国営石油会社(KPC)は、200万バレルの原油輸出を計画する。ニソン製油所は、ベトナムの首都ハノイの南方220キロメートルに位置し、精製能力は日量20万バレルとされる。