中国石油化工(シノペック)は、独立系の石油精製業者(ティーポット)との競争激化や、国内需要の低迷などを受け、今年第3四半期に国内における石油製品の生産量を日量ベースで238,000バレル削減する方向で検討に入ったようだ。612日付のサイト『オイルプライス』などによると、削減量は、2016年のシノペックの石油製品の生産量(日量471万バレル)の約5%に相当する。ただ、シノペックはコメントを差し控えているという。

 また、シノペックとドイツの化学会社であるBASF6月初旬、江蘇省南京市の石油化学の製造設備でプロピオン酸の製造量を倍増すると発表した。プロピオン酸は食品保存料向けに使用されるという。両社が設立する合弁企業(JV)である「BASF-YPC」がプロピオン酸の製造量を現在の年間3万トンから2019年第1四半期以降に同69,000トンに引き上げるとしている。

 一方、シノペックは68日、河北省唐山市の燕山製油所(精製能力は日量20万バレル)を移転するとの報道を否定した。中国の経済紙『財新網』が前日、シノペックは唐山市雄安地区の開発で水資源を確保するため、燕山製油所を唐山市曹妃区に移転すると報じていた。

 このほか、中国石油天然ガス集団(CNPC)6月初旬、ベネズエラ国営PDVSAと広東省佛山市に南海製油所(精製能力は日量20万バレル)を新設することに合意したことを明らかにしたほか、南アフリカ共和国の大手石油会社であるサソルが、南京市の工業団地「南京化学工業園」(NICP)でエトキシル(ETO)プラントの起工式を行ったとの情報が伝わっている。アルコールエトキシレートの製造能力は年間15万トンで、2019年初めにもフル操業する予定という。

 ところで、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルのブルネイ子会社であるブルネイ・シェル・ペトロリアムと、中国の繊維メーカーである浙江恒逸集団が、ブルネイに建設中のブルネイ製油所(精製能力は日量16万バレル)34億ドルを投じ、2019年に操業を開始する予定という。62日付の『ロイター通信』が報じた。