インドでは現在、製油所の近代化プロジェクトの推進、エネルギー分野への投資の拡大路線が加速している。(写真左がインドのモディ首相、内閣広報室提供)

インド北部のウッタル・ブラデーシュ州にあるインド国営石油会社であるIOCが運営するマトゥラー製油所で3月初め、オクトマックスと呼ぶ装置の建設を記念する定礎式が行われた。オクトマックスとは、原油から分離されたナフサをさらに精製して製造するC4留分から高オクタン価のガソリン基材をつくるもので、IOCが独自に開発した技術を指すという。処理能力は日量5万5,000トンで、建設費用は600万ドル。2017年10月までに完成させるとしている。3月7日付のサイト『ザ・エコノミック・タイムズ』などが報じた。

IOCはまた、インド西部にあるグジャラート製油所(精製能力は日量27万4,000バレル)を高品質な燃料(BS-Ⅳ仕様)とする近代化プロジェクトの入札作業を開始したという。 

 他方、3月14日付のサイト『ビジネス・スタンダード』などによると、インド国営石油・天然ガス会社のONGCは、ベンガル湾のクリシュナ・ゴダバリ(KG)海盆のクラスター2鉱区に2017年会計年度に約50億ドルを投資する計画を近く決定する見通しであることを明らかにした。クラスター2鉱区の推定埋蔵量は、天然ガスが500~700億立方メートル、コンデンセートを含む石油類が2,300万トンとされる。

 このほか、ONGCが中心となる国営石油4社が、ロシアのバンコールネフチの発行済み株式49%を買収することで協議に入ったという。3月15日付のサイト『ファイナンシャル・エクスプレス』などが報じた。買収総額は29億ドルとみられる。ONGCビィデシュ(OVL)が26%、IOCとオイル・インディア(OIL)、バーラトペトロ・リソースの3社合計で23.9%の株式を取得する計画だ。バンコールネフチは、ロシア国営ロスネフチの子会社で、シベリア東部のバンコール油田を保有する。