豪州ではこのほど、液化天然ガス(LNG)プロジェクトでの生産開始や、LNGの供給契約などに関連するニュースが目立つ。そのいくつかをピックアップした。(地図は中部電力のHPから)

米シェブロンは3月初旬、西豪州沖のバロー島のゴーゴンLNGプロジェクトで、LNGとコンデンセートの生産を開始したと発表した。LNGの生産能力は年間ベースで1,560万トンとされる。

3月21日には、ゴーゴンLNGプロジェクトからの初輸出先について、シェブロンは日本の中部電力であると追加発表した。全3系列のフル生産となるのは、2017年下半期の予定としている。

一方、3月1日付の『シドニー・モーニング・ヘラルド』などの報道によると、豪オリジン・エナジーは、中国の民間天然ガス会社の新奥LNGトレーディング(ENN)とLNG供給に関する基本契約を締結した。ENNが中国の浙江省で手がけるLNG輸入ターミナルが完成する2018年から、LNG年間50万トンを5年間にわたり供給する。オリジンは、今年1月に稼働したオーストラリア・パシフィックLNG(APLNG、クイーンズランド州)からLNGを輸出する計画だ。APLNGの生産能力は年間900万トンという。

また、中国で天然ガスの配送事業を行うENNエコロジカル・ホールディングスは、豪石油・天然ガス会社であるサントスの株式11.7%を約7億5,000万ドルで買収し、筆頭株主に躍り出る。中国の投資会社であるホーニー・キャピタルが現有するサントスの株式を引き継ぐとみられる。ちなみに、ENNは2015年、中国の約1,200万世帯に天然ガス113億立方メートルを販売したという。

このほか、豪石油・天然ガス開発企業のブルエナジー(本社:西豪州のパース)は、ウンガニ・ファー・ウエスト1井の上層部で生産テストを実施し、高品質な原油(API比重が31.6度)を50~70%含有する液体の産出(日量1,680バレル)を確認したという。3月4日付のサイト『オイル・ボイス』などが報じた。

ブルエナジーは今後、同井の中間層や下層部で生産テストを試みる予定としている。この井は、豪州北西部のカニング盆地に位置し、権益比率はブルエナジー、ダイヤモンド・リソーシズがそれぞれ50%ずつとなっている。