住友商事は18日、三菱日立パワーシステムズ、東芝プラントシステムと共同で、タンザニアの国営電力会社(TANESCO)が計画する、同国最大のキレネジ天然ガス火力発電所(発電容量:240メガワット=MW)の工事に着手したと発表した。(地図は住友商事のHPから)

キネレジ発電所は、タンザニア初の天然ガス焚き複合火力発電所で、タンザニア発電設備容量(約1,500メガワット)の約2割を担う予定という。建設予定地は、ダルエスサラーム(旧首都)から約30キロメートル南西に位置する。総事業費は約350億円で、大半を国際協力銀行と三井住友銀行との協調融資による。

タンザニアでは、旺盛な電力需要の伸びに加え、主力電源である水力発電の発電量低下から慢性的な電力不足に陥っている。緊急電源として割高なリースによる発電設備を使用しているため、財政上の問題も浮上しているという。